19日付けの朝刊のコラム『産経抄』に興味深い記事が載っていた。
『▼白い割烹着姿の主婦たちが、ほうきで公園を掃いている。昭和39(1964)年の五輪を目前にひかえた東京の雰囲気を伝える写真に、こんな1枚があった。
▼外国からのお客さんに、不快な思いをさせてはならない。東京都は五輪の開催地に決まると、「首都美化の推進」を打ち出した。都民に、地域の緑化活動や清掃に参加するように呼びかけ、小学生も登下校時、ごみ拾いに励んだものだ。
▼サッカーW杯ブラジル大会の日本-コートジボワール戦後、数百人の日本のサポーターが、ごみ拾いを行って話題になっている。スタンドのごみは、応援で使った「サムライブルー」のポリ袋に入れて帰った。その姿がインターネットで紹介されると、世界中から称賛の声が相次いだ。日本が初出場した1998年のフランスW杯から続いている活動だという。
▼「来た時よりも美しく」という標語は、今でも観光地で見かける。日本人の美徳のひとつとして、「美化」はしっかり根付いている。と、言いたいところだが、アルピニストの野口健さんによれば、はしゃいでばかりもいられない。
▼野口さんは、昨年世界文化遺産に登録された富士山の清掃活動に、取り組んできた。ボランティアの数も年々増えている。数年前のもくろみでは、昨年中にごみを一掃するはずだった。ところが、周辺の土の下から新たに大量のごみが見つかり、最近では、ごみ拾いより「ごみ掘り」に追われているそうだ。
▼2020年の東京五輪に向けて、さらに多くの外国人観光客を迎えることになる。彼らを失望させないために、「お・も・て・な・し」に加えて「お・か・た・づ・け」も徹底したいものだ。』
ジョーク好きの大阪人のノリならいざ知らず、まさかの展開でブラジルで集めたゴミを全部コートジボワールに送ったりはしないだろう。
試合に敗れたにも拘らず、その後に取った日本人サポーターのマナーが海外で素晴らしいと評価された。同じ日本人として誇りに思う。
そう言えば東日本大震災の時も、略奪や強盗が起こってもおかしくない状況でも、思いやりの気持ち、助け合い、譲り合い、冷静な判断、おもてなし、親切、マナーの良さが世界中から賞賛された。
その一方で、相変わらず道路への空き缶等のポイ捨て、山林へのゴミ捨て、産業廃棄物の投棄など、一部の不逞の輩(フテイノヤカラ)が存在するのも日本である。
「お・も・て・な・し」をもじって「お・か・た・づ・け」とは上手く言ったものだが、日本人の隅々まで行きとどいてないマナーを危惧したこのコラムに共感した。
一句:日本人 マナーの良さは 世界一
謎かけ:日本人のマナーとかけて、勝てる見込みがある試合と解く。どちらも(賞賛・勝算)があります
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- 2014/06/20(金) 00:31:02|
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